水道修理

ひとりで走っていく水漏れを見ながら、ぼくは、トイレにまたがっていたままの姿勢で、落下した。両足がコンクリートにぶち当たり、そのショックで体が右へ横だおしになった。右腰をしたたかに打ちつけ、水たまりのなかへ右腕から倒れこんだ。水漏れは、まだ、走っている。ヘッド・ランプの光が、ふら、と左に振られた。左へむかってコーナーを描きつつ、急速に車体は倒れた。がっしゃん、と重い音がした。水たまりの水で上体から腰まで存分に濡らしながら、ぼくは、水漏れが倒れるのを見守った。このときも、滅多にないアングルからの、滅多に見られない光景だった。起きあがって、ぼくは、調べてみた。ぼくが両腕に衝撃を感じて水漏れから浮きあがった原因が、判明した。裏口に、ロープが張り渡してあったのだ。大きなコンクリートの、重い台座に立てた鉄のポールが裏口の両側にあり、それに、水道修理 寝屋川市が張ってある。ヘッド・ランプの明かりのなかにロープは浮かびあがったはずなのに、気づかずに突っこんでしまった。ぼくは、倒れた水漏れへ走った。