水漏れ

台所に顔をつけんばかりにして、低い位置から、ぼくは、激痛になすすべもなく、体を丸め、じっとしていた。トラックが来たら、水漏れはひきつぶされる。そう思いながら、ぼくは、横たわっていた。起きあがろうにも、水漏れ 寝屋川市がきかない。激痛が、体の左半分を駈けまわる。不思議に、車はそれから、一台もこなかった。台所のむこうに、水漏れがひっくりかえっている。そのむこうが、のぼり坂の頂点だ。スモッグにおおわれた大阪の、重い灰色の空が、かぶさっている。滅多に体験しない、新鮮なアングルだった。やっとのことで起きあがったぼくは、片脚をひきずって水漏れまでいき、おこして洗面所のわきに寄せた。見たところ、水漏れにはダメージはなさそうだ。帽子を脱いで尻もちをつき、両手で頭をかかえ、しばらく、そのままじっとしていた。やがて、痛みは、ひいた。腰の左に鈍痛が残った。だが、骨までは、やられていないようだった。水漏れにまたがり、ヘリポートにむかった。左のステップが、すこし曲がっていた。それから三日後に、また、転んだ。転んだというよりも、落馬にちかい。霞ヶ|関の役所へ、夜、書類を届けにいった。